Q&A Session With Robert & Phoebe


Robert & Phoebe

ブルース・リーの実弟ロバート・リーさんと、実姉フィービー・リーさんをお迎えして、昨年12月23日に当HP上で行われたQ&Aセッションを、この度コーナーとして再掲載するにあたり、終了直後からご要望の多かった日本語版での掲載を試みました。翻訳に際しては細心の注意を払っているつもりですが、お気付きの点等ありましたら、メールにて知らせいただきたいと思います。なお、各質問者の挨拶及びレスなどのやりとりは、便宜上省略させていただきました。一部の方のハンドルネームの表記については、当HP掲示板等で通常使用されている名前に改めさせてもらっています。
翻訳、画像、キャプション=Glass Onion
※オリジナルの英語版も掲載する予定です。




20th Century Warriors : ようこそロバート・リーさん、フィービー・リーさん。お二人をお迎え出来ましたことは、私たちにとって大変光栄なことです。ブルース・リーのご家族を御迎えしてのQ&Aセッションは、日本のウェブサイトとしては初めての試みとなります。この素晴らしい機会のためにお時間を割いていただきまして、本当に有り難うございます。お二人の御好意に心より感謝いたしますとともに、ブルース・リーとその御家族の皆様に、最大級の敬意を表したいと思います。
お二人をお招きするにあたり、多大な尽力をしてくれた私たちの友人、デヴィッド・タッドマンにも感謝します。


Robert and Phoebe :
お招きいただきまして有り難うございます。こちらを訪れるのは私たちにとって喜ばしいことです。何故ならデヴィッド・タッドマンからこちらのサイト素晴らしさを聞いていましたし、私たちも拝見しまして、あなた方のサイトはブルースへの素晴らしいトリビュートになっていると思っていたからです。

20th Century Warriors ( 双龍 ) :
ブルースの映画をすべて観ましたか?彼の映画でどの作品が気に入ってますか?

Phoebe : もちろん、私たちは二人とも彼の映画はすべて観ていますよ。しかし私は今でもブルースがとても恋しく、彼を思うと感情が掻き乱されてしまうので、彼の映画を繰り返して観るのは耐えられないんです。ロバートはブルースの映画を何度も繰り返して観ていますよ。彼はここにいるあなた方と同じく、本当にブルースのファンなんです。私たちのお気に入りはやはり「ドラゴン怒りの鉄拳」です。

20th Century Warriors ( ゆうぞう ) :
ブルース・リーが映画の中で使用していた衣装は、今でもどなたかが管理されているのでしょうか?その現物もしくは写真などを見る機会は今後あるでしょうか?

Phoebe : はい、私たちは主にブルースの子役時代の衣装を持っています。衣装の写真をデヴィッドからこのフォーラムに送ってもらいますね。

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家族が保管するブルース・リーが生前愛用した衣装の一部



20th Century Warriors ( ゆうぞう ) : 香港にいた当時のブルース・リーの面白いエピソードがあれば教えてください。

Robert : ブルースが私の前妻のシルヴィア達とランチに出かけたときのことです。食事を終えてレストランから出てくると、彼らは車のタイヤがパンクさせられていることに気付きました。ブルースは車の側で新聞を読んでいる男に気付き、誰が車にこんなことをしたのか見なかったかと尋ねましたが、男はブルースを無視したので、彼はさらに怒り出してしまいました。男がブルースに何か悪態をついたので、いよいよブルースは男を殴りつけそうになってしまったのです。シルヴィア達が咄嗟にブルースの怒りを静めようと彼を公園に引っ張っていったので、彼を取り巻いていた報道関係者達には、ブルースが怒りをあらわにしている姿を見られずに済みました。ブルースがブランコに乗ったシルヴィアと一緒に写っている有名な写真は、この日にその公園で撮られたものです。その写真は多くの雑誌に掲載されました。

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(←)同日に撮られたシルヴィア(森森)とのツーショット。ユニコーンとの写真(↑)もあるので、彼もランチに同席したのだろう。



20th Century Warriors ( ゆうぞう ) : 日本で昨年作られた「G.O.D 死亡的遊戯」という映画はご存知ですか?また、ご覧になっていればその感想をお願いいたします。

Robert and Phoebe : はい、私たちはその映画を断片的に観ましたが、率直に言って少し混乱してしまいました。もっとうまく作ることが出来たのではないかと正直思いましたね。サウンドトラックは良かったです。私たちはより良い作品になるプロットを持っていました。単にブルース・リーに敬意を表するという点では良かったと思います。

20th Century Warriors ( Tang-Lung ) :
「死亡遊戯」についてですが、未だに明かされていないような細部の情報をなにか知っていますか?

Robert and Phoebe : タン・ロンとはかっこいい名前ですね。私たちもあなたがたファンの皆さんと同じように、こちらでの最新情報は私たちにとっても最新情報なんですよ。ひとつ「死亡遊戯」について言えるとしたら、私(ロバート)がこれまでに本などで目にしたものよりも、さらに丹念に書かれた「死亡遊戯」のノートが幾つか存在するということです。私は「死亡遊戯」でブルースと格闘場面を演じる人物として、ボブ・ベイカーの名前が記されている、ある資料を読んだことがあります。

photo photo ロバートさんは、J・リトルによって断片的に公開されているものよりも後期の、それもまとまった形での「死亡遊戯」原案ノートを所有しており、その全貌は未だに公開の機会を得ないという。左の画像はその一部で、最下段にBob( ボブ・ベイカー )の名前が記されている。原案ノートの一日も早い公開に期待したい。
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20th Century Warriors ( Yoshi ) : 映画「ドラゴン/ブルース・リー物語」について、どう思いますか?私はこの作品がブルースの実人生を描いていないと思います。

Robert and Phoebe : 私たちの家族は、この映画に失望させられました。この映画には失われた要素があり、その要素とは真実です。真実がほとんど無いこの作品によって、私たちは傷つけられました。



20th Century Warriors ( Bolo ) : ブルースが今日もし生きていたら、彼の名前を商売に利用する人々のやり方に満足すると思われますか?

Robert and Phoebe : ほとんどすべてにおいて、その答えはノーでしょう。なぜなら、ブルースを貶めるような扱い方で利用するものが非常に多いからです。しかしながら、いくらかの素晴らしいものも有りますね。ブルースは真実に即した公平な情報は愛するでしょう、しかし"ブルース・リー・シャンプー発売中"なんていうのは嫌うでしょうね。

20th Century Warriors ( Lee-fan ) :
ブルースが亡くなってから、現在までに多くのバイオグラフィーが公開されてきました。お二人はどの作品が最もよくブルースの実際のイメージを伝えていると思いますか?あるいは、どの作品が真実を伝えていないと思われますか?

Robert and Phoebe : そうですね、多くのブルースに関するドキュメンタリーが作られましたが、私(フィービーは)はそういったものを観るのが辛くなっています。なぜなら、真実ではないことが語られると苛立ちが募ってしまうからです。私たちはどの作品にも良い部分と悪い部分があると感じますが、イギリスには"Hong Kong Legends"という、ブルースに関する素晴らしいマテリアル(訳注;30周年記念BOXの特典ディスクなど)を出すメーカーがありますよ。私(ロバート)は「ブルース・リーの生と死」が部分的には良かったと思います。※HKLから発売中のDVD(画像参照↓)の特典ディスクには、ロバートさんとフィービーさんがインタビューなどで協力している。日本国内でも字幕入りで発売して欲しいものだ。

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30th ANNIVERSARY
6DVD BOXED SET
( Hong Kong Legends )
THE WAY OF THE DRAGON
PLATINUM EDITION
( Hong Kong Legends
)
「ブルース・リーの生と死」
( The Man And The Legend )
香港版オリジナルポスター



20th Century Warriors ( Dave ) : あなた方は今現在もリンダ夫人やシャノンと連絡を取りあっていますか?

Robert and Phoebe : 時々話しますが、頻繁ではありません。重要な事柄があるときには連絡を取りあっています。

20th Century Warriors ( Dave ) :
ブルースは鼻の下に小さな傷があります。この傷の原因が何だか知っていますか?

Robert and Phoebe : 私たちは原因は知りませんが、とても良い質問です。この傷はブルースがアメリカに発つまではありませんでしたので、その後についたということですね。彼は恐らくトレーニング中か格闘中に、この傷を被ったと思います。この傷はブルースの大きな特徴になりました。

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ブルース・リーの鼻の下には、いつの頃からか半円形の薄い傷跡があった。写真によっては修正が施されているものもある。



20th Century Warriors ( Fab ) : 私の質問で御気を悪くされないことを願います。あなた方御遺族は、ブルースの死因に関する公的な調査報告を信じていらっしゃいますか?また、今後御遺族がブルースの人生及び死についての真実を公表する計画はありますか?

Robert and Phoebe : 私たちはブルースの死因に関する公式な見解が真実ではないと確信しています。残念ながら、ある理由のために、私たちは現在この問題について深く触れる事が出来ません。期が熟せば、私たちはこの問題についての私たちの見解を全世界に公表します。

20th Century Warriors ( Route246 ) :
お二人はブルースのリアル・ファイトについて何か覚えていらっしゃいますか?

Robert and Phoebe: はい覚えてます。私たちはブルースのいくつかの実戦を思い出しますが、彼はそれらの全てに勝利を収めたと言わなければなりませんね。目に青痣が出来ていたり、唇から血を流している彼を家でも見ましたが、彼はいつも「相手のやつを見てみろよ!やつの方がもっと酷いぜ!」と言っていましたから。私たちの両親は、そんな彼のことをいつも怒っていましたね。

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喧嘩に明け暮れていた頃のブルース・リー(右端は「人海孤鴻」より)。フィービーさんは、ブルースが本物のヤクザ者になる可能性も充分にあったという。



20th Century Warriors ( Route246 ) : ブルースの映画は他の全てのアクション映画と比べて、どうしてこんなにも違うものになったと思いますか?

Robert and Phoebe : それは彼の映画がその種の他の映画と比べて最先端だったからです。ブルースは彼の作品に全ての要素を備えていました。ルックス、才能、哲学、詩情、肉体、プロットなどです。彼は50年〜100年も先を行っていました。観客はブルースがスクリーン上でやっているようなことを、それ以前には一度も見たことが無く、誰もがその純粋なエネルギーのマジックに引きつけられたのです。ブルースは自己を偽り無く表現する資質を備えていました。未だにスクリーン上において、他の誰かが彼のように表現するのを見ることは、絶えてありませんね。

20th Century Warriors ( Kaori ) :
ブルースは悪戯好きとしても知られてますが、彼がお二人にした悪戯で、もっとも印象に残っているものはどういった悪戯ですか?

Phoebe : ブルースは家族に対していっぱい悪戯をしましたが、私にとって一番酷い悪戯として思い出されるのは、彼が私を"人間木人"のように扱った時のことです。彼はイップ・マン師父の道場から戻ると、私に、「フィービー、両手をこういうふうに構えて」と言いました。私が言うとおりにすると、ブルースは私の身体で木人椿法の形を行い始めたのです。私は痛くて母に泣きつき、父は激昂してブルースにおしおきをしました。

Robert :
あるとき、ブルースのベルエアの自宅にいると、彼がオフィスから私を呼びました。私がオフィスに入るとブルースはヌンチャクを振っていたのですが、その技術は驚くべきものでした。ヌンチャクは危険に見えましたし、彼もそれが如何に危険かということを私に説いて聞かせました。私がオフィスを出てホールに歩いて行くと、ブルースが私の背後に近づいてきて鋭い怪鳥音を発しました。私がびっくりして振りかえると、彼はヌンチャクで私を叩いたのです。驚きのあまり私は床に尻餅をつきましたが、すぐに叩かれた痛みが無いのに気付きました。ブルースは大声で笑い、私は彼がヌンチャクを柔らかいオモチャにすり替えていたことを知ったのです。

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コメディアンの素質も充分 渡米後も木人椿法に励む イップ・マン師父と 死亡遊戯でも同じポーズが!



20th Century Warriors ( Jun ) : フィービーさん、あなたの最も楽しかったブルースとの思い出はなんですか?

Phoebe : ブルースとの素敵な思い出はたくさんありますが、私にとって最も大切なことは彼の輝かしい経歴などは抜きにして、姉として共に過ごし、プライベートな事柄について語り合えたということです。ブルースは飾らない人間で、様々な人たちと対等に付き合うことが出来ました。私には、私たち家族がひとつ所に暮らし、ともに食事をしていた日々が最も楽しかった思い出として残っていますね。

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父(李海泉)と母(李何愛楡/グレース)父は65年、母は96年に他界した。 左から、母、フィービー、ブルース、アグネス、父、ピーター。 後列左から、ピーター、アグネス、フィービー、ブルース、前列、母、ロバート。



20th Century Warriors ( Jun ) :
ロバートさん、ブルースの映画の舞台裏映像やプライベートな未公開フィルムなどを発売する計画がありますか?

Robert : 私は家族のアーカイヴの中にいくつかの貴重な映像を持っています。しかしそれらの公開はプロジェクトがどのように進行するかに懸かっています。私はいつかこの資料が世に公開されることを望んでいます。

photo photo これら2本のビデオは、数年前にロバートさんが製作し、IUMAのメンバーのみに販売されたものである。どちらも子役時代の出演作のクリアーな映像が満載の貴重な作品だ。「FATE OF THE DRAGONS」にはフィービーさんも登場し、亡き弟への思いを語っている。
Bruce Lee Childhood Movies FATE OF THE DRAGONS



20th Century Warriors ( Crystal Lake ) : ブルースと過ごしたクリスマスや新年の思い出は何かありますか?

Robert and Phoebe : 私たちは多くのクリスマスや新年などの日々を、とても幸福に過ごしてきました。いつも家族や友人たちに囲まれて過ごしたものです。そして私たちはそれらの思い出を今も胸に抱いています。

20th Century Warriors ( Crystal Lake ) :
彼と武道について語り合った事はありますか?

Robert and Phoebe : ブルースはいつも私たちや周りの人間誰とでも武道について議論していました。武道について語ることは彼の人生であり、それらを日々吸収していました。

20th Century Warriors ( Crystal Lake ) :
あなた方はブルースと一緒にトレーニングしたことがありますか?彼のスピードとパワーはどのようなものでしたか?

Phoebe : 私に関して言えば、ブルースが彼の技術を私の前で披露し、私の見解を求めたことがありました。ロバートは何度もブルースと一緒にトレーニングしていましたね。ブルースのスピードは信じられないほど速く、私たちは彼ほど速く動ける者を見たことがありません。彼はエネルギーそのもので、スピードは稲妻のようでした。

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ロバートを相手にトレーニングするブルース 観衆はブルース・リーの驚異的なスピードと技術に度肝を抜かれた



20th Century Warriors ( Makoto ) : お二人はブルースの遺品として、彼の衣服や個人的な持ち物など多くのものを受け取られたと聞いています。あなたにとって一番大切な遺品は何ですか?

Robert and Phoebe : 私たちはいろいろな遺品を持ってます。しかし、私たちにとって最も大切なものは彼の思い出であって、物質的なものではないのです。遺品とは私たちに素晴らしい思い出を呼び起こさせるもので、最も思い出深いのはプライベートな写真などです。

20th Century Warriors ( Makoto ) :
ブルースの作品の日本公開版テーマ曲を歌ったマイク・レメディオスをご存知ですか?

Robert : はい、とてもよく知っています。彼とは古くからの付き合いです。

20th Century Warriors ( Leeway ) : ブルースとは兄弟喧嘩をしたことがありますか?もしありましたら印象に残っているエピソードなどを教えていただけたらと思います。

Robert and Phoebe : ええ、私たち家族はよく喧嘩もしました。私たちがなんで揉めたかを思い出すのは非常に困難ですが、概ね些細なことが原因でしたね。私たちはいつもすぐに仲直りしました。ブルースは癇癪を起こしたと思ったら、3分後には何事も無かったように忘れてしまうというキャラクターの持ち主でした。

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20th Century Warriors ( Karma ) : フィービーさんに質問です。子供の頃のブルースが暴れん坊だったことはよく知られていますが、我儘な甘えん坊の側面も持っていましたか?

Phoebe :
ブルースは我儘になることがあって、そんな時は本物のいたずらっ子になりました。子供の頃はいつも皆におかしな悪戯をして、時には相当酷いこともしたんですよ。それにも増して、ブルースはとても良い子でした。でも我儘を言い出すと聞かなくて、結局はいつも欲しいものを手に入れていましたね。

20th Century Warriors ( Karma ) : ロバートさんに質問です。私は80年代に日本で発売されたビデオ( 訳注:秘伝 截拳道への道 )を持っていて、それには裏庭でのトレーニングやホームムービー、「死亡遊戯」のフォトセッションの映像などが収録されています。このビデオを販売していたのは、ブルースの友人と名乗る人物です。私はこのビデオに収録された映像の多くが、あなたの個人的なコレクションからコピーされたものだと聞いたことがあります。あなたはこのビデオについて何かご存知でしょうか?また、「死亡遊戯」のフォトセッション映像のより良い画質のものは所有していますか?

Robert : その映像は私のもので、当時私の管理下にあったものです。日本から来た人物と、いくつかの共同プロジェクトで同意しましたが、驚いたことに彼はそれらの映像素材をどのように使うかを私に知らせませんでした。それらが判明して、私たちの意見は合わなくなり、彼との友好的な関係も終わりました。あなたや他の多くのファンの手に渡っているその映像は、非常に状態の悪いものです。オリジナルの映像は素晴らしいコンディションですよ。私は確か、リンダにそれらの映像を保管してもらうために譲渡したはずです。私は未公開と思われる「死亡遊戯」の様々なスチール写真をたくさん持っていますよ。

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問題のビデオ「秘伝 截拳道への道」 「死亡遊戯」のスチール写真には、まだまだ未公開のものが大量にある。



20th Century Warriors ( Rita ) : ブルースは彼自身のノートや出版物などによって、哲学的な人物としても有名ですね。彼は子供の頃から論理的なものの見方をしていましたか?

Robert and Phoebe : そうですね、ブルースはとても現実的で、もし人生に必要なものがあるなら、"ただ行動あるのみ"というふうに感じていました。彼は子供の頃からこういう見解を持っていましたね。肉体的な完成度であれ、健康であれ富であれ、もしも求める何かがあるならば、ただ座って何年もの間考えるより"ただ行動あるのみ"ということですね。

20th Century Warriors ( Rita ) :
「ドラゴン怒りの鉄拳」を観て、ブルースは反日的な考えを持っていたという人たちがいます。もしそうならば私はとても悲しいです。それについてどう思われますか?

Robert and Phoebe : ブルースはとても知的な人間で、中国人を含めて全ての民族はそれぞれに良い面と悪い面とを持っていると信じていました。彼にはこのアメリカにも、ターキー木村のような親友や、格闘技雑誌"BLACK BELT"の編集長だったミト・ウエハラなど、多くの親しい日本人の友人がいました。他にも彼が親しくしていた日系人はたくさんいたのです。ブルースはまた多くの日本の武道家にも敬意を抱いていました。彼は全ての人種が、お互いに補い合って暮らして行くべきだと信じていました。「ドラゴン怒りの鉄拳」とその物語のテーマに関する限り、それは中国の歴史において、日本が中国を侵略していた時期のことを描いていました。この作品でブルースは純粋に俳優に徹しましたが、実際の彼の気持ちとしては、日本の文化を気に入っていましたし、多くの日本人の友人も持っていたのです。私達はあなたにこの事を知って欲しいと思います。だからガッカリしないで下さいね。

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ターキー木村(木村武之)

ブルース・リーのシアトル時代からの親友であり、振藩國術館のアシスタントでもあった氏は、現在もシアトルに住みジュン・ファン・グンフーの技術を継承している。
「The Incomparable Fighter」
M・ウエハラ著
Ohara出版の元発行人であるウエハラ氏は、この他にもブルース・リーの遺稿「Fighting Method」(全4巻)を共著として出版している。



20th Century Warriors ( 老龍 ) : 私がお二人に聞きたいことは、この写真についてです。この写真の人物は、ブルースでしょうか?

Robert and Phoebe : これはとてもブルースに似てますが、最近のマーケットでは合成写真なども簡単に作れますので、このアングルでの鑑定は非常に困難です。私はこの写真について調べたいと思います。

? ←老龍さんがオークションで入手したこの画像、未だに決着がついてません。今後も引き続き情報募集してますので、よろしくお願いします。
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20th Century Warriors ( リバティ・ベル ) : 私は中国茶が大好きです。あなた達の家族がいつも飲んでいたお茶は何ですか?ブルース・リーはお茶が好きでしたか?ブルース・リーが好きだったお茶を教えてください。

Robert and Phoebe : 私たちの家族はブルースも含めて、よくお茶を飲んだものです。私たちは緑茶をはじめ、様々な種類のお茶を飲んでいました。あるお茶は病気予防や風邪に効き、またあるものは脂肪を燃焼させ、スリムな身体を保つのに役立ちます。ブルースは菊花茶や北京語でプーアルまたはボラという花のお茶を飲んでいたことを覚えています。それらはブラックティー(訳注:プ・アル茶などの英名)と呼ばれるものです。

photo photo ロバート・クローズ監督によれば、ブルース・リーは「燃えよドラゴン」の撮影中も、セットで菊花茶を愛飲していたそうだ。スタントマンに挑戦されたときも菊花茶のカップを脇に置き、2,3発のキックで片付けたという。有名なリンダ夫人特製の栄養ドリンクと交互に飲んでいたのだろう。



20th Century Warriors ( Glass Onion ) : あなたがたのご兄弟であるピーターさんとアグネスさん、ロバートさんの息子さんであるクラレンスさんは元気にしていますか? 皆さんは今どうされていますか?

Robert and Phoebe : 兄のピーターはオーストラリアに住んでいてとても元気にしています。彼は科学の分野で大変な成功を収めました。アグネスはニューヨークに住んでいて、彼女もまたとても元気にしていますよ。二人とも結婚をして子供を持ち幸福な人生を送っています。クラレンスは香港に住み元気にしています。彼は芸能界で仕事をしていて、いくつかのヒット曲も放ち俳優業もこなしています。彼はとても活躍していますよ。

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兄ピーターと。真ん中は愛犬Bobo 姉アグネスと クラレンスとD・タッドマン



20th Century Warriors ( Glass Onion ) : 1959年に香港を離れる時、ブルースはいったい何を考えていたのでしょうか?彼は希望に満ちていましたか?それとも、打ちひしがれているように見えましたか?

Robert : ブルースは最初、家族と離れ離れになるのが嫌で悲嘆に暮れると同時に、アメリカには成功を掴むチャンスがたくさんあるということも知っていたので、興奮してもいました。当時の彼の心中は、スターになるという気持ちよりも冒険心に満たされていました。

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シアトル時代初期のブルース・リー。
サインも初期のもの。
振藩の由来通りにサン・フランシスコ
に舞い戻った若きドラゴン



20th Century Warriors ( Glass Onion ) :
フィービーさんに質問です。私は過去にあなたが太極拳の形を行っている写真を見たことがあります。あなたは今も太極拳のトレーニングをしているのでしょうか?また、お父さんから太極拳を習ったことがありましたか?

Phoebe : 私は毎日太極拳の練習をしていますし、それがとても好きなんですよ。私はその写真?を見てみたいと思います。写真が出回ってるなんて知りませんでしたので。父は私たち子供みんなに、いくつかの太極拳の形を見せてくれました。当時はただ見ているだけでしたが、今になってみると父の行った形はまさに賞賛に値するものでした。ピーターもまた太極拳の修行者で、彼の師父はジェット・リーの師父でもあります。

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太極拳の形を見せる父 父と手合わせをするブルース ポーズをとるフィービーさん



20th Century Warriors ( Glass Onion ) : ロバートさん、今後のブルースに関するプロジェクトについて、なにか教えていただけませんか?私はそれらのプロジェクトで、多くの新事実や未公開の映像などが公開されることを願っています。

Robert : 私は現在、デヴィッド・タッドマンと一緒に本を書いていて、その後でブルースに関するより大きなプロジェクトにかかるつもりです。この本は私たち全てのリー・ファミリーと、私たちがどこからやってきたかという一族の起源に関するものです。ブルースが誕生してから59年に香港を離れるまでの、私たち一家の歴史も網羅されますよ。

20th Century Warriors ( km44926 ) :
ブルースがハリウッド映画「燃えよドラゴン」製作の契約を結んだ時のことを覚えていますか?また、彼の意気込みなどについてはいかがでしたか?

Robert : 家族全員でとても興奮しましたよ。私たちは「燃えよドラゴン」が彼のキャリアにとって、重要な作品になることを知っていましたから。私たちはみんなとても幸せでした。

Phoebe :
世界の広範囲にわたって、自らの武道やビジョンを広めることを可能にしつつあるブルースを、私としてはとても誇りに思いました。家族全員が本当に誇りに思っていましたよ。

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73年5月末、ブルース・リーは脳の精密検査を受けるためにロスへ飛んだ。滞在中に「燃えよドラゴン」の追加アフレコをこなし、ワーナーの試写室でR・クローズとともにラフカットを観ている。ロバートさん、フィービーさん、母グレースさんとも再会し、最期の時を過ごした。



20th Century Warriors ( km44926 ) : もしも今ブルースと会話を交わせるとしたら、何か言いたいことや聞きたいことがありますか?

Robert and Phoebe : 私たちはブルースに対して、どれだけ彼を恋しく思い、どれだけ深く彼を愛しているかを伝えたいですね。そして彼が全世界に残した遺産や、彼が多くの人々をポジティブな方法で感動させたことについて話したいと思います。彼はとても喜ぶでしょう。

20th Century Warriors ( km44926 ) :
30周忌の来年、東京か香港でイベントを開催する予定またはお考えがありますか?もしもあなた方御家族が、ブルースの未公開写真やプライベートな遺品などを、イベント上で公開されるならば非常に嬉しいです。

Robert and Phoebe : 私たちも是非とも日本に行ってイベントを開催したいと願っています。デヴィッド・タッドマンが日本の誰かとともに、そのような催しをアレンジしてくれることを期待しています。私たちはたくさんの未公開写真を持っていて、それらを是非世界中のファンと分かち合いたいと思っています。

20th Century Warriors ( Sam.B ) :
ブルースがお二人にプレゼントしてくれたもので、一番感激したものは何ですか?

Phoebe : 1946年にブルースが子役で出演していたある香港映画の撮影が終了すると、彼は街に飛び出していって、家族全員に贈り物を買ってきてくれたのです。私はそれをとても大切にしました。なぜなら彼は当時まだ6歳で、しかもそれは彼が初めて得たまともな出演料で買ってくれたものだったからです。彼は私に美しい宝石箱を買ってくれて、私は今もなおその宝石箱を持っています。

Robert : 「ドラゴンへの道」の製作が完了したあと、私はブルースにサインを送ってくれるように頼んだのを覚えています。彼は私に「おまえは弟なんだから欲しい物はなんでもあげるけど、なんでまたサインなんか欲しがるんだ?」と聞きましたので、私も他の全てのファンと同じように、彼を誇りに思っているからだと答えました。数週間後、私は表紙にサインされたブルースの特集雑誌を受け取りました。それは今も私の宝物です。

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子役時代のブルース アフレコでも迫真の演技 表現力にも定評あり ロバートさんに送られた雑誌



20th Century Warriors ( リー・チェン・ジェ ) : ブルースは歌はうまかったでしょうか?

Robert and Phoebe : ブルースはとても良い声を持っていたのに、それをあまり歌うことには使っていませんでしたね。家にいる時とか子供たちのためには、よく歌を口ずさんでいましたよ。彼は素晴らしいリズム感を持っていたので、音楽のこともわかっていました。

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ロバートさんは10代の頃から歌手として成功し、自らのバンドを率いて数々のヒットを飛ばしていた。亡き兄への思いを歌った「The Ballad of Bruce Lee」は、日本を含む世界各国で発売された。



20th Century Warriors ( リー・チェン・ジェ ) : ロバートさんは映画に出たことはありますか?

Robert : ブルースが亡くなってから、3本の香港映画に出演しました。ここ数年に渡って多くの出演依頼をいただいているので、近いうちになにか出来たらなと思っています。

20th Century Warriors ( リー・チェン・ジェ ) :
ブランドンの思い出話をしてください。彼はロバートさんのことを何て呼んでいましたか?

Robert : ブランドンはシャノンと同じように、私たちの人生の光でした。私は彼をとても恋しく思います。彼は私をロバートおじさんと呼んでいました。

20th Century Warriors ( リー・チェン・ジェ ) :
フィービーさん、ブルース・リーと最後に会ったのはいつですか?その時、彼はどんな様子でしたか?

Phoebe : 私は彼が亡くなる直前に会いました。少し痩せてきてはいましたが、とても元気いっぱいで、自分のキャリアに満足しているようでした。

20th Century Warriors ( リー・チェン・ジェ ) : ブランドンは、フィービーさんから見てどんな子供(少年・青年)でしたか?

Phoebe : ブランドンはとても良い子でしたから、私は彼がいなくて寂しいです。彼は世界的な成功を収めることが出来たでしょう。ブランドンは残された私たちと同じように、ブルースを誇りに思っていました。

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大きな成功を目前にしたブランドンの理不尽な死は、父ブルース・リーの不可解な死因と相俟って様々な憶測を呼んだ。才能にあふれた親子の、あまりに早い天国での再会となった。(ブランドンに関しては当HPのCRYSTAL LAKEによるコラム、「From Triumph To Tragedy」をお読みいただきたい。)



20th Century Warriors ( リー・チェン・ジェ ) : フィービーさん、子供のころ、ブルースが好きだった食べ物、嫌いだった食べ物を教えてください。

Phoebe : 子供の頃のブルースには好物がたくさんありましたが、特に甘いものが好きでしたね。中でも好んで食べたのはオイスター・ビーフ(訳注:牛肉の牡蠣ソース炒め?)です。

20th Century Warriors ( 哲人28号 ) :
もしもブルースが健在でしたら、彼は今何をしていると思いますか?

Robert and Phoebe : 彼は恐らく彼自身の会社、またはワーナーなどのメジャーな会社とともに、自分の作品の監督やプロデュースを行っていることでしょう。きっと62歳になった自分の強靭さとしなやかさを披露するために、映画を製作していると思いますよ。ブルースはまだまだあらゆる面で頂点にいる事でしょう。





20th Century Warriors :
これを持ちまして、すべてのQ&Aセッションを終了します。





20th Century Warriors : ロバートさん、フィービーさん、大変有り難うございました。素晴らしいクリマスの夕べを、お二人と御一緒できて大変楽しかったです。今日のために貴重なお時間と、素晴らしい思い出を共有していただき、大変感謝しています。お二人が語るブルースの子供の頃のお話は、私たちにとって大変興味深く、ブルースへの深い家族愛が感じられるものでした。いつの日か日本を訪れる機会がありましたら、是非、私たちにも御連絡をいただきたいと思います。本当に有り難うございました。私たちファンにとって、ブルース・リーと彼の御家族への敬愛には終わりはありません。ご家族の皆様全員によろしくお伝えください。
デヴィッドにも感謝します。あなたには何と御礼を言ってよいか分かりません。

All the best,
20th Century Warriors Web Site
Glass Onion  Crystal Lake  Route246




Robert and Phoebe : 私たちファミリーは、すべての日本のファン及び、世界中のファンの皆さんに感謝の意を表したいと思います。私たちの兄弟であるブルースへの、あなた方の愛情に心から感謝します。皆さんのようなファンを持つことが出来て、ブルースも大変誇りに思っていることでしょう。私たちは光栄に思うと共に、大変恐縮しています。なぜなら、皆さんのようなファンがブルース・リーの思い出を生かし続けて、次の世代のファンに引き継いでいって下さるからです。心の底から皆さんの思いやりに感謝します。
さて、私たちはデヴィッドを通して、このフォーラムの皆さんに家族の秘蔵写真をお送りしたいと思います。
Ritaさんはじめ、皆さん、ブルースは本当に日本の文化を愛していましたので、私達は「ドラゴン怒りの鉄拳」に起因する、ブルースは反日家だったという噂の全てに終止符を打つべきだと思います。ブルースは日本の人達が好きだったということを広め、伝えて行きましょう。

お身体に気をつけて。幸運を祈ります。そしてブルースがいつも言っていた"Walk On "...................


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フィービーさん近影(イノサント師父と) ロバートさん近影



( ロバート&フィービー&DTからの写真ギャラリー )

PICTURE GALLERY

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